中学受験における親の関わり方
「中学受験は親の受験」という言葉があります。私はそこまでとは思いませんが、確かに中学受験において親の関わりは重要です。
しかし、ただ闇雲に関われば良いというものでもありません。関わりすぎることによって親子ゲンカに発展してしまったり、子供が自分で学習できないという状態になってしまう可能性もあります。
では、中学受験において親は子供にどのように関われば良いのでしょうか?
この記事では、子供に対する親の関わり方を学年ごとに書いてみます。なお、これは一般的なケースであって、実際には一人一人異なることをご了承下さい。
1~4年生:勉強内容にも勉強方法にも関わる
4年生までは中学受験の勉強に対して全て関わる、くらいの心構えが必要だと思います。よっぽどできた子供を除いて、4年生くらいでは自分で学習をするというのは難しいです。
もちろん漢字練習や計算練習くらいは一人でできますが、その場合も(たとえ遠くからでも)親が見ているという状況でないと、なかなか勉強できないでしょう。
5年生:勉強方法にだけ関わる
5年生になれば勉強自体は自分でできるようになります。したがって、親が勉強内容まで教える必要はありません。また現実問題として、勉強内容が難しくなるため親が勉強内容を教えるのは難しくなると思います。
しかし、ここで全く関わらないところまでいってしまうと、勉強方法に問題が残る可能性があります。「超効率の悪い勉強法」という記事で書きましたが、小学生というものは、大人から見ると非常に効率の悪い(時には全く意味のない)勉強をしていることがあります。(ちなみにこの話に出てくる生徒は5年生の女子です。)
したがって、勉強方法についてはまだ親が関わる必要があります。なお、勉強方法自体について書き始めると終わらなくなってしまうので、これについてはまた今度にしましょう。
6年生:特に関わらない
5年生までにうまく関わることができれば、6年生ではそれほど関わる必要はありません。勉強内容だけでなく、勉強方法についても自分で考えることができるようになります。
ただし、6年生は精神的に苦しいことが多いので、愚痴を聞いてあげたり、励ましてあげたりといった関わりはあると良いでしょう。後はお弁当作りとかですね。
必要な時期に、必要なだけ
親の関わりについては、必要な時期に、必要なだけ関わるということが大事です。4年生の時点で関わらないと、ほとんどの子は勉強内容も勉強方法もボロボロになります。反対に、6年生になってからやたらと関わろうとすると、親子の衝突が多くなります。
親にとって、中学受験に関わるのは大変です。そのため、ついつい問題が出るまで先送りにしてしまいがちです。しかし、「来年になっても、子供は今と同じように話を聞いてくれるだろうか?」ということは常に頭に置いておいた方が良いでしょう。