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大学受験のための中学受験?

子供の志望校を決めるにあたって、大学への進学実績を気にする親御さんは多いと思います。しかし、個人的には大学への進学実績はあまり気にしなくて良いと考えています。

なぜなら、進学中学と進学大学にはそれほど関係が無いと考えるからです。

有名一貫校から有名大学へ進学する生徒が多い理由

「進学中学と進学大学にはそれほど関係が無い」と言うと、「でも有名一貫校は多くの生徒を有名大学に送っているではないか」という反論が聞こえてきそうです。

確かに有名一貫校は、毎年多くの生徒を有名大学に送っています。

しかし、なぜ有名一貫校は、毎年多くの生徒を有名大学に送っているのでしょうか?

Yahoo!知恵袋に、「なぜ開成高校からたくさん東大に進学できるんですか?」という質問があります。ベストアンサーに選ばれた回答者は、「私は開成高校ではないですが、東大合格者数が毎年トップ5に入る高校から東大に進学しました」という方です。この方は質問に対して次の2点で答えています。

  1. 東大が身近であるということ
  2. 入学時点で学力レベルが高いということ

そして、学校の授業については「学校の授業は特に良いわけではありません。(私の高校もそうですし、開成でも同じだと聞いています)」と補足しています。

つまり、学校自体が生徒を有名大学に送り込んでいるわけではない、ということです。

これは私もその通りだと思います。私の親戚には、麻布から東大へ行った男の子がいます。彼もまた「別に学校の授業は大学受験に役に立たなかった」と言っていました。

有名大学へ進学するにはどうしたらいい?

先程、有名一貫校が多くの生徒を有名大学に送る理由に、次の2点を紹介しました。

  1. 東大が身近であるということ
  2. 入学時点で学力レベルが高いということ

しかしこれは裏を返すと、周囲の環境と本人の資質次第となってしまいます。つまり、本人の努力ではどうにもならない、ということです。確かにこのような点もありますが、これではあまりにも運命論的です。

しかし、大学受験には一つの秘策があります。それは勉強法の工夫です。

受験勉強法Blog」というブログがあります。このブログの筆者は「地方公立高校卒業後、半年間のフリーター宅浪を経て、京大に合格。」と書いている通り、ほぼ独学で京大に合格しています。そしてその秘訣として、受験勉強法を書いています。

つまり、大学受験では勉強法を工夫すれば、かなりレベルの高い大学にも行ける、ということです。これができる理由には、受験生の精神年齢(高校生ならかなり勉強法を工夫できる)や、大学受験の参考書・問題集のレベルの高さがあります。

ちなみに、私も諸事情によりほぼ独学で大学受験をした人間です。センター試験の数学IIBは文字通り0点からのスタートでした。しかし、それからわずか数ヶ月で志望校(その分野では日本一の大学)に合格しました。これも勉強法の工夫によって生まれた成果です。いわゆる「普通」に勉強していては、絶対に間に合わなかっただろうと思います。

……話がそれてきましたね。志望校選びの話に戻りましょう。

志望校はどのように決めたらいい?

この記事ではこれまで、志望校選びにおいて大学への進学実績はあまり気にしなくてよい、ということを書いてきました。では、志望校はどのように決めたらいいのでしょうか?

先程挙げた親戚の男の子の話に戻りますが、彼は学校の授業の話の後に「でも麻布は自由で楽しかったよ。みんなで○○とかやったなー。そういえば△△もしたなー。」と話していました。

私はこのような理由こそが、私立中学に行く理由なのではないかと思っています。

……はい。この記事はここで終わっておきましょう。志望校選びの具体的な方法については、またいつか書くことにします。