AさせたいならBと言え

小学校教諭の岩下修さんが書いた本に、「AさせたいならBと言え」という本があります。

前回「「10000点」で重要度を理解させる」という記事を書きましたが、このような間接的なアプローチを理論的にも実践的にも詳しく説明した本です。この本は学校の教師だけでなく、塾講師や親御さんにもおすすめです。(Amazonには、親御さんが子供に使ってみて効果があったというレビューがありますね。)

「AさせたいならBと言え」アプローチで有名なものに、向山洋一さんの「おへそをこちらに向けなさい。」という指示があります。普通であれば「こちらを見なさい。」と言うところですが、このように言うことで子供をより動かすことができる、という例です。

これは次のような構造になっています。

させたいこと:こちらを見る。 言うこと:おへそをこちらに向けなさい。

同様に、前回の私の方法は次のような構造になっています。

させたいこと:重要と言われた部分を覚えてくる。 言うこと(やること):重要と言ったところを一問10000点の問題で出す

ポイントは「間接的」なアプローチを取る、ということです。「直接的」なアプローチの方が明確で簡単ではないか、と思うかも知れませんが、それでは伝わらないことがあります。(抽象的な説明だけの授業が分かりづらいのと同じですね。)

「言いたいことが伝わってないな」と思うときには、間接的なアプローチを考えてみることをおすすめします。